矯正歯科治療について
矯正歯科は、歯並びを正しく配列し、審美性を良くする、そして機能的で安定してバランス良く嚙める噛み合わせをつくる治療です。
開始する年齢によっては、治療のための診断は大きく異なります。
例えば八重歯を気にされている小学生や中学生と成人以降の方では全く治療方針が違うことがあります。
ではなぜでしょうか?
小中学生ではアゴの成長が期待できるからです。当然、成長を経過観察しながらの治療になるので時間を要することもあります。しかし成長がうまく進行してくれた場合は歯を抜かずに治療が可能です。
逆に成人以降の方は歯並びと噛み合わせを中心とした治療をすぐに開始できて治療期間もある程度明確に考えることが可能です。
矯正治療は骨の中で歯を移動させていく治療ですから…当然、骨のことを十分に考慮して治療を行わなければいけません。
矯正治療が終わってから正しく安定した状態を維持するためには、定期的な噛み合わせバランスのメンテナンスは必須ですのでご注意くださいね。
噛み合わせの怖いところ
日頃、私たちは、毎日の食事をどのように食べているかなんて考えていないんです。
食事が感覚的に問題なく食べられていれば…別に噛み合わせだって大丈夫ですなんて思っているんです。
ところが気がつかないだけで、もしかしたら問題があるかもしれません。それが噛み合わせなんです。
顎の開け閉めであったり、食べる時の顎の動きであったり…
噛み合わせが顎の動きと密接な関係があるのです。お互いの関係が乱れていれば当然症状があるんですが…
それはお口の中ではなく体に現れることがよくあるのです。典型的な症状に頭痛と肩こりがあります。
身体の歪みだっておこってしまうんです。
これらの症状は長く付きあっているから…と諦めず、是非一度噛み合わせ診断を受けていただくことをお勧めします。特に歯科治療を多く受けている方は要注意です。
5月病を予防するために
ゴールデンウィーク後にはどうしても休みボケや気持ちがブルーになってしまうなんてことがありませんか?
前向きにポジティブ感、がんばる感を出すために…
肉を食べましょう!
最近は肉ブームでいろんなところで肉フェスとかやってますよね。
肉を食べると幸せホルモンのセロトニンの生成を増加させ気持ちいい感が現れるそうです。
つまり肉を食べて、しっかり噛んで…ってとこにポイントがあります。
セロトニンは、脳内や腸内、血液中で合成される神経伝達物質の1つです。
脳内で合成されるセロトニンは、主に心を安定させる役割、腸内で合成されるセロトニンは、消化を助ける役割、血液中で合成されるセロトニンは、止血や血管の収縮を助ける役割を持っています。
セロトニンは、ビタミンCや食物繊維といった栄養素ではないので、食べ物から直接摂ることはできませんが、食べ物からセロトニンの材料となる栄養素を摂ることができます。
矯正治療で歯を抜くデメリット
矯正治療を行うにあたり、初期診断は非常に大事です。
治療しようと思う主訴は…患者様よって異なりますが、歯並びや八重歯が気になるとしましょう。
当然、あごの大きさに対して歯が大きければ並びは悪くなって当然です。
しかし、もし小学生であれば、これからのあごの成長が見込めますし、その時点だけの診断で抜歯をして歯並びを治したとしても、問題は後から発症してくるんです。
それは20歳以降に…
どんな症状でしょうか?
抜歯をおこなって矯正治療をすると奥歯の位置が前歯に近づくので顎間距離(上あごと下あごの間の距離)が狭まる可能性が高く顎関節症状をはじめ、咀嚼障害、首や肩のコリ、頭痛や耳なり、ひとによっては整形領域の腰や姿勢に影響することも…
もちろん、抜歯をおこなって矯正治療を行うメリットもあるので、年齢を含めた様々な視点から診断が要求されます。診断ミスは将来にわたる問題になるので。
前歯の詰めものや差し歯が外れる?
前歯の詰めものや、差し歯がよくはずれる方がいらっしゃいます!
患者様「半年前に詰めなおしたのに…またはずれてしまいました。」
A.「もし取れたところを、今もう一度詰めても必ずはずれてしまいます!しかもはずれる頻度はだんだん多くなっていくかもしれません。場合によっては、歯が割れてしまったり、状況が悪ければ抜歯することもあるんです。」
前歯の問題は、奥歯との噛み合わせのバランスが悪くなっている一つのサインだと思ってください。
それは奥歯の詰めものやかぶせ物、あるいは義歯であったりブリッジも関係ありなんです!
つまり適切な噛む力が奥歯にないと、前歯は壊れてしまうんです。
審美的にとても大切な前歯を壊さないようにするには、噛み合わせの健診をオススメします。
マウスピースを使わずに顎関節症状を消す?
あごがゴリゴリ、カクカクなる!
あごが開けると痛い!
あごを大きく開けるとはずれそうで、こわい!
固い食事をした後は、あごが疲れる!
耳の近くのあごの関節を触ると痛い!
などなど…
皆さんの、あごの関節は右と左の2つあります。
しかし成長の過程や食生活の影響、噛み合わせの影響を直にうけるのがあごの関節なんです。
あごの関節の正しい位置は何が関係しているのでしょう?
それが歯なんです!
通常、あごの関節の治療にはマウスピースを使うことが多いのですが…
マウスピースでは根本的な原因の解決に至らないこともあります!
しかしウソの様なはなし
マウスピースを使わずに、たった一つの歯の噛み合わせを整えることで、驚くほど瞬間に治ってしまうことがあるんです。
親知らずの抜歯で考えられるリスク
先日、下のアゴにある親知らずを抜歯を希望されたHさん。
親知らずの抜歯といってもさまざまなのです!
簡単に抜歯できるものから、1時間くらいかけて抜けきらない場合もありますが…
Hさんの抜歯は、まさに後者でした。
真横に倒れた親知らずは前の臼歯にガッチリ食い込んでいましたし、歯は硬く、そして骨もとても硬かったのです。
もうひとつのリスクがアゴ内の神経です。
レントゲンを確認しながらアゴのしたにはしる神経に触れないように慎重に歯を切断しながら…
時間の経過を確認しながら、Hさんの疲労を考慮して2日に分けて無事に抜歯を完了しました。
幸い大きな腫れや痛みはありませんでしたが…抜歯後の噛み合わせの変化に伴う咬合痛は、これからフォローしていかなければいけません!
歯に着く着色の原因って
個人差はありますが、歯には汚れに見える着色が付いてしまうものです。
原因は普段の生活でよく飲む飲みもの…なんです。
もちろん飲むものや飲む頻度によって着色の程度は異なりますが…
着色しやすい方にお聞きしてみれば…
着色しやすい代表は、やはりコーヒーやお茶、ワインなどなど
飲み物を飲んだ後のお口の中には、飲み物が残っているって知っていますか?
食べ物はお口の中に残っていることを比較的に自覚しやすいので食後のブラッシングがルーティーンになっている方は多いと思いますが…
先日、コーヒーを飲んで、およそ30分後に歯磨きをしたんです。
3分ぐらい磨いた後に通常どおりブクブクうがいをして吐き出すと…
吐き出したうがいの水には結構なコーヒー色をしていたのにビックリ!
つまり飲んだ後にはお口の中に飲みものが残っているので、もしかしたら食べ物よりやっかいかもしれませんね!
飲んだ後も、うがいやブラッシングで着色予防を心がけていきたいものですね。
むし歯が減った理由について
最近の子どもたちのお口の中にむし歯は、かなり少なくなってきました。
厚生労働省発表の歯科疾患実態調査では1981年の6歳児のむし歯は7.74本だったのに対し2016年では2.4本、12歳児においては5.43本から0.2本と激減しており、世界的に比較しても他国に類を見ない数字が示されました。
これには、ご家庭の中で歯を大切にするという生活環境が整ってきた結果だと思います。
しかし最もむし歯を減らす効果は何だと思いますか?
それは歯みがき剤だったのです!
1980年代後半から歯みがき剤にはフッ素が含まれるようになり、むし歯の予防効果は間違いないのです。
今まで日本における歯みがき剤に含まれるフッ素濃度は1000ppmでしたが、昨年の3月からヨーロッパ、アメリカ、韓国などの国際基準同様に1500ppmに変更となりました。
これからのお口の中はむし歯予防以上に歯ならび予防と噛み合わせ予防だと思ってくださいね。
毎日の気がつかないカラダにかかる外力が…
毎日の気がつかないカラダにかかる外力が…
毎日の気づかないカラダにかかる力って意識したことありますか?
それって何って思うかもしれませんが…
例えばスマホを見ながら頬杖をつくことないですか?これはつまり顔やあごにかかる外力です。
いつもスマホを見ている時に足を組んでいませんか?しかも同じ組み方ですよね。
これにはカラダに非対称な力がかかっています。
他には、このような場合もあります。
楽器の練習による影響です。フルートやトランペットなどによるカラダの外力は前歯にかかる可能性があります。
それ以外ではバイオリンなどはどうでしょうか?片側のあごや歯に力がかかってしまうことは考えらます。
夜、寝ているときは同じ側にカラダを向けて寝ていませんか?
その時には片側のあごに外力として頭の重みがかかっている可能性があります。
意識していない習慣的なカラダにかかる力によってヒトのカラダの歪みが起こることがあります。