あなたは歯がすり減りやすいですか?
みなさんは、歯がすり減ることを知っていますか?
歯の硬さなんて意識することないですよね。
しかし歯の硬さには結構個人差があるのです。
簡単に言えば、硬い歯のひとと柔らかい歯のひとです。
この2つのタイプには、どのような違いがあるか説明しますね。
硬い歯のひとは比較的に噛み合わせのバランスがとれていない傾向があります。
それはなぜか?
硬い歯のひとは、歯がすり減らないからなんです。
逆に
歯が柔らかいひとは、噛み合わせ的に強い咬合力の歯はすり減るので自然に全体のバランスが合うのです。しかし長い年月を経過すればやがて咬合力が減少することによる痛みを生じることがあります。
はじめて来院された患者さまのお口の中の検査には、このすり減りのサインがとても診療の手がかりになるのです。
もしかしたら、病気になるサイン?~こなとき口腔機能の低下かも~
✅お味噌汁を飲むときにむせる
✅硬いたべものを食べるのが苦手になってきた
✅話していると聞き返されることが増えた
✅口が乾いて飲み物を飲むことが多くなった
✅食べこぼしが増えた気がする
これらの症状が気になってきたら口腔機能低下を疑ってください。
お口の健康には噛む機能維持、改善が必須なんです。
噛む力や飲み込む力が低下すると上のような症状が起こりやすくなります。
元気の基本であるお口の機能を大切にしたいものですネ!
学校歯科健診が行われました。
5月6月は、学校歯科健診が行われました。
結果は歯科検診票に記載され各自に渡されます。
したがって、むし歯有りとチェックがついた児童は、歯科医院でしかるべき処置や指導を受けて歯科医のサインをもらって学校に提出します。
定期的に歯科医院で検診を受けている児童は、かかりつけ医が状況を把握している場合、生え変わりの状況や成長過程によってはむし歯を処置しない場合も考えられます。
例えば乳歯が生え変わりによって抜ける間近の歯を治療する意味があるでしょうか?
もちろん食べ物が停滞するような状況であれば応急的に詰めることはあります。
また口腔衛生状態が良い場合、小さなむし歯を削ることがかえって、その後のリスクを上げてしまうこともあるのです。
子どもたちのむし歯は、かつての昭和の時代とは明らかに原因も程度も違うことを頭に入れておかなければいけません。
お子さんのうちから歯の予防を
小児歯科においても、基本は予防です。
とてもお母さんやお父さん方が注意をしていても、時にむし歯が見つかって治療をしなくてはならないときがあるのです。
ここで大切にしたいことは、お子様の心の問題なのです。
むし歯の意味やはなしを受け入れてくれれば治療を行うでしょう。
しかしお子様の成長過程においては、必ずしも治療が行えない場合だってあります。
大学病院や小児歯科専門の先生では治療を優先するためにお子様にネットでからだを固定することもあります。
このような手段によって治療が行われたとしても、お子様の心のダメージはどうでしょう?
お子様ひとりひとりの心の成長を十分に考慮して診療することが大切だと考えています。
親知らずの抜歯は必要なの?
世間には、あまり歯科医院へ行ったことがない方がいらっしゃいます。
もちろん歯やお口の中に問題がなければ必要がありません。
しかし時に自ら歯科検診やクリーニングの為に来院される方が必要に応じてレントゲン検査の結果、問題を提起させて頂く場合があります。
先日、来院された患者様は、お口の中の衛生状態はとても良く治療経験もなかったのですが…もともと口もとの前突感を気にされていました。
レントゲンを撮影して状況を確認すると、お口の中には全く見えていない親知らずが4本存在していまいた。
もともと歯科経験がない方にとっては必要であっても抜歯の宣告は、ショックですよね。
骨の中に存在する親知らずには、前歯にも悪い影響がおよぶことが多々あるのです。
もちろん100%ではありません!
正しい診断と抜歯処置後の注意を守っていただければ腫れや痛みを最小限にくい止めることが可能です。
小児矯正は成人になってからよりも効果的?
矯正治療を小学生から始める方はとても多いです。
それは一生を通して最も骨が柔軟であることと歯列のみならず、成長に伴った骨の矯正治療が可能だからなんです。
例えば小学校4年生の子どもたちにとって前歯がまったく並ぶすき間がなくても焦って乳歯や時に永久歯を抜くのはNGです。
もちろん、矯正治療の為の骨格や成長のパターンを分析し診断を行うことは必要不可欠ですが…
小学校から中学校の成長期の子どもたちの骨の成長の活性は驚くほどなのです。
その成長を促すキッカケをつくるのが矯正治療におけるもうひとつの目的でもあります。
とかく歯並び治療という言葉に意識がいってしまいますが骨格矯正によるベースを整えることで自然に綺麗な歯並びの環境づくりを子ども自らつくることだって可能なんですから…
治療の方針では充分に先生と話をして検討してみてください。
義歯があたって痛い、合わない・・・
義歯を使っている方なら必ず経験があるのでしょうね…
調整してしても、なかなか結果がよくないから
結果、やはりインプラントでないとダメなのかな?
そのような流れになっていきます。
しかし義歯がバッチリあっている方もいらしゃるのも事実です!
では義歯を使って結果が出る方とそうでない方は何が違うのでしょうか?
1つは骨を含めた噛み合わせの条件
2つ目は、製作した義歯の噛む力の設計
3つ目は噛む力のバランス
4つ目は適応力
いずれにせよ噛む力の条件で義歯には様々な症状を発現してくるのです。
義歯が合わないからといって、諦めないでください。
諦めてしまって義歯を入れないと残っている自分の歯や歯ぐきには問題が発現してきます。
口臭予防について
誰にでも口臭はありますが…その強さが問題です!
口臭を正しく理解して予防しましょう。
原因の80%は、お口の中にあります。
•口臭の種類
⒈生理的口臭 起床直後、空腹時、緊張時
⒉食べ物や酒、タバコなどによる口臭
⒊病的口臭これが問題ですね。
ほとんどは、口の中が原因!歯周病、むし歯、歯垢、歯石、舌苔(ぜったい)、唾液の減少、入れ歯の清掃不良、口腔ガンなどによる場合は、治療が必要です!鼻やのどの病気、呼吸器系、消化器系の病気、糖尿病などが原因で起こる可能性もあります。
•口臭の予防のために
⒈セルフケア
①正しいブラッシング、正しいフロッシング、必要な箇所の歯間ブラシ
②舌ブラシで舌苔の除去
③入れ歯の清掃、こまめな洗浄
⒉プロフェッショナルケア
①定期健診を受けましょう
②プラークや歯石の除去をしてもらいましょう。
③歯周病やむし歯の治療を受けましょう。
高齢者の歯・口腔機能低下について
健常な状態と要介護状態(日常生活でサポートが必要な状態)の中間の状態で心身の活力が低下した状態をフレイルといいます。フレイルは「虚弱」を意味する言葉「frailty」からつくられました。
多くの方は健常な状態から、フレイルの時期を経て要介護状態に至ります。フレイルの状態の方は、健常の人に比べて、要介護状態に至る危険性が高いだけではなく、生命予後が悪く、入院のリスクが高く、転倒する可能性も高いと言われています。
また高齢者の歯や口腔機能低下による虚弱、老衰など介護が必要となる一歩手前の状態を「オーラルフレイル」といい、このオーラルフレイルの予防が全身の健康寿命延伸に寄与することがわかってきています。
歯科未病について
未病って聞いたことありますか?
未病を知って健康維持と発病しないカラダにしましょう。
■健康と病気 中間の状態をいいます。
健康と病気ははっきりと2つに分かれるのではなく連続しており、その中間にある状態をいいます。
中国の古典医学書に登場し「病気の前兆を早く見つけ、症状がでないようにするのが名医だ」との教えを説いています。
歯科未病について知っておきたいこと。
例えば、
“しみる”
“詰めものやかぶせ物がはずれる”
“部分的な歯ぐきが腫れる”
“すでに歯を抜いている”
“いつも違和感を感じる歯がある”
“噛む場所が決まっている”
“あごの違和感がある”
など…どれも、さほど生活を乱す状況でないのに…
実は先を考えると見逃せない重要な反応かもしれません。