人間は口から老いていくの?
「人は口から老いる!」
ショッキングな言葉だと思いませんか?
加齢などの影響で口の機能が衰えると、噛みにくいと感じる。
当然これにともなって肉や根菜類などかたいものを避け、パンやうどんなどのやわらかい食べ物を選びがちとなり栄養も偏ってしまいます。
お口のかむ機能が正常に機能しなければ食べられるものが減り食欲や体力が低下し低栄養や筋力の低下につながっていってしまうんです。
これらのことは、加齢にともなってと言いましたが…
実は同じようなことが若い年齢でも起こっていると感じることがあるんです。
つまりかたい食べものを敬遠してしまう!
年齢が若い成長期の子どもたちにもかみ合わせの不調によって、似たようなことが起きてしまうのです。
かむ機能は生命維持にとって不可欠な問題なんです。
怖いと思いませんか?
歯ならびや噛み合わせは予防ができます!
乳歯がある小学生のころであれば、歯ならびや噛み合わせは予防していくことができるんです!
歯ならびや不正咬合を予防する子どもの育て方10ヶ条
口を閉じて鼻で呼吸する
舌は上あごにつけます
食事は口を閉じて一口づつ左右でバランスよくしっかりと食べます
飲み込むときも口を閉じて舌を上あごに添わせておきます
頰杖、横杖をやめます
指吸、爪がみをやめます
口唇をかむ、巻き込むことをやめます
背筋を伸ばして姿勢をよくします
寝る時には仰向けで寝ます
舌、口唇、顔全体の筋肉のトレーニングをします
お母様、お父様の協力は不可欠ですが…
ぜひ気をつけてあげてくださいね。
定期健診は3、4ヶ月を目安に受診をお勧めします。
歯を失ったままにしておくと実は死のリスクが・・・
歯は、いろいろな悪い状況に陥った結果抜かなくてはならない事はやむ終えない。
しかし…
歯を抜歯する事で体の影響は大なんです。
重要な問題は
それは脳卒中や脳梗塞、肺炎の死亡リスク…
あるいは高齢者では歯の多い人に比べて、歯の欠損が多い人は要介護度がすすむといった統計もあるんです。
また合わない入れ歯も良くないのです!
転んだり、つまづいたり、転倒、骨折のリスクも上がっていきます。
歯の欠損が多い人は顔の形も変わってしまいますし、とても年齢以上に顔が老けて見えてしまうものです。
歯はとても体に影響することが多いので、定期健診は欠かさず受けてください。
歯科健診で悪くなっていく状況を予防することが出来るからなのです。
乳歯が生えかわるときの痛みは大事!
乳歯の生えかわりの始まりは、小学校に入学する頃、5歳から6歳くらいから乳歯がグラグラしはじめます。
まずは下の前歯から、そして時期が遅れて上の前歯です!
ところどころ、乳歯が抜けると子供たちはかむ場所が少なくなって噛みにくい時期になってきます。
この頃に痛みが出やすく、かみ合わせを崩しやすい時期になります。
歯は、どこも悪くないのに…でも痛いんです!
それは噛める歯の数が少なくなって、唯一咬んでいる歯の訴えなんです!
その歯を助けるには、かみ合わせのバランスがポイントになりますし、整えておかないと噛みかたに悪い癖をつくってしまうことがあります。
乳歯が永久歯に生えかわる時期はあごの成長、カラダの成長、心の成長など、とても大切な時期なんですね。
入れ歯と噛み合わせの関係
入れ歯には、いろいろなタイプがあります。
小さな部分義歯から全ての歯をいれた総義歯まで…
当然、歯を抜いた場所に義歯は入るわけですが、やはり抜いた理由があるのですから。
歯を抜いた理由を知って義歯を入れていかなければいけません。
大切な自分の歯をなぜ抜かなければならなかったのか…
それは、むし歯だったという簡単なことではなかったかもしれないのです。
入れ歯のせよ、インプラントにせよ歯を失った理由を精査して歯を入れていかなければなりません。
それがわかれば、痛くない入れ歯、よくかめる入れ歯やよくかめるインプラントにつながっていきます。
キーワードはかみ合わせなんです!
入れ歯やインプラントを入れる前にバランスの良いかみ合わせを整えて入れていくことでいい結果が得られるのです。
口腔機能を健康を維持するために
80歳になっても20本以上の自分の歯を残そう!
歯科の健康目標がスタートした平成元年、当時の達成率は7%でした。
ところが平成28年度の達成率は、なんと52.2%という結果でした。
また平成28年度のお口の健康調査では過去1年間に歯科健診を受けた方の割合が52.9
%という結果でした。
これは、お口の健康と口腔ケアに対する意識の向上が数字となってあらわれています。
これからの目標は、多くの歯を残した結果さらに口腔機能を健康を維持していかなければいけません。
その一つは正しく『飲み込む』ことが出来る!です。
それには発声訓練や正しい姿勢で噛む練習が効果的ですし、それによって必要な筋肉を鍛えることができます。
お口周囲の筋肉や喉の筋肉を鍛えて健康寿命を長く維持していきましょう。
顎関節症の方はこんな症状があります。
顎関節症には…
アゴを中心にいろいろな症状があります。
アゴが開きにくい
アゴがなる
アゴが痛い
耳の下にコリがある
食事をしているとアゴが疲れる
もう一つ、アゴがはずれやすい。あくびをする時にアゴがはずれてしまう。
下のアゴには左右二つの関節が耳のあたりにあります。
お口の開け閉めした時に耳のあたりを指で触れば動きを感じるところです。
あごの関節が正しい位置で機能して安定して収まる条件は歯の噛み合わせによって決定されることは知っていてください。
関節が左右にズレてしまったり、正常な位置より極端な沈み込みやアゴの傾斜でアゴがはずれやすくなってしまうことがあります。
歯磨きは何の効果があるのか・・・
歯みがきは、歯をみがき食べかすを落として歯を綺麗にすること。
ですが…
最近は歯みがきペーストにはフッ素が含まれているので、ブラッシングによる歯垢の除去だけではなくフッ素による歯の再石灰化およびむし歯の予防を期待できることが大切なポイントになります。
かつての様に歯みがきのイメージはブラッシングによるものだけでなく、最近は歯にフッ素を塗るという印象がつよいんですね。
このフッ素の含まれた歯ブラシペーストが偉大な効果をもたらしているのです。
これからは毎日の歯ブラシでフッ素を歯に塗り、定期検診でクリーニング時により予防効果がえられるフッ化物ブラッシングペーストで予防していきましょう。
口腔機能の低下って何?
若い年齢層の皆さんには、なかなか感じにくい事かもしれませんが…
お口の機能低下症の症状があるのです。
では若い方にとってのお口の機能ってどのようなことでしょうか?
それはお口の中、全体でしっかりと噛んで食事ができる。ということです。
もし、しみる、違和感がある、歯ぐきが腫れやすい、抜いた歯がある、同じ場所で食べる、肩がこる、首がこる…
このような症状はお口の機能低下症も疑ってみてください。
では年配の方の皆さまにとってのお口の機能低下症の症状とは…
むせる、滑舌の低下、お口の乾き、固いものが食べにくい、などが考えられます。
特に、むせる事はお口周囲からのど、肩周りの筋力の機能低下によるものです。
誤嚥性肺炎もここから起こるものです。
ご自身のお口の機能をあらためて考えてみてはいかがでしょうか?
オーラルフレイルを予防しましょう
グー パー グルグル ゴックン ベー!
グーは
目は、しっかり閉じて目玉は下方へ。口は閉じて口角を上げます。
パーは
目は、大きく開いて目玉は上方へ。口は、大きく開きます。
グルグルは
口は閉じたまま舌に力を入れます。口唇の内側を舐めるように回します。
ゴックンは
ここで溜まった唾をゴックンとん見込みましょう。
ベーは
舌の先に力を入れて、しっかりと前に出します。そのまま10秒キープします。
毎日繰り返し行ってみてください。
①脳の血流がUPして頭がスッキリ!
②唾液の分泌がUPでお口が潤います!
③舌の力で飲み込む力もUP!誤嚥予防に効果大です。
④フェイスラインもスッキリ!小顔効果も大です!
⑤オーラルフレイルの予防もバッチリです!